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WinX68k(仮称) - SHARP X680x0 series emulator(になる予定 ^^;)for Win
Version beta8.3 (Ver.0.44) Document
                                                  Copyright 2000, Kenjo
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--- WinX68k(仮称)とは? ---

 Windows95/98/2000用のX680x0シリーズ(現状はX68000シリーズのみですが ^^;)
のエミュレータです。
 「何で今更……」と云われるかもしれませんが……そのとおりですね(汗。
まぁ、個人的な実験と趣味の産物なんで、「その程度のもの」というつもりで遊ん
でみていただければ幸いです(汗。



--- 必要環境 ---

  - 日本語版のWin95/98/2000のいずれかが動作しているPC
  - パワーをもてあましているほど速いプロセッサ(GHz級のプロセッサを推奨(ぉ
  - 64Mb以上のメインメモリ 
  - 800x600以上で16bpp表示ができ、且つDirectX5以上に対応したビデオカード 
  - DirectSoundに対応したサウンドカード 
  - 日本語106キーボード 
  - ジョイスティックを使う場合、DirectX5で認識できるジョイスティック 
  - X68kシリーズの実機(IPL/フォントデータの吸出しを行う場合)

ちなみにDirectX6環境上で試験している上、(個人的に)DirectX7自体がバギーな
気がしてるので、DirectX7環境上で走らせるのはあまりお薦めできません ^^;。



--- 注意点他 ---

  - 初っ端に比べ幾分マシになったとは云え、まだβ版です。使用時の不具合等につ
  いて自己で責任が取れる方、並びにこのショボいドキュメントで使い方が分かる方
  のみ使用してくださいね(汗
  - 死ぬほど重いですにょ(汗
  - まともに動くと思ったら大間違いです ^^;。動かないからって怒らないで下さい
  ね ^^;;;
  - 未実装のデバイス盛りだくさんれす
  - かなりメモリ大食らいなので、メモリは沢山積んでおいた方が良いです
  - 転載はしないでね



--- 起動方法 ---

 実機のROMイメージ(IPLROM.DAT、CGROM.DAT)を MAKEROM.X(WinX68k(仮称)
のページで入手してください)を使用して作成してください。

 もしくは、実機から吸い出せない環境にある方は、@niftyのFSHARPフォーラム
からIPLを入手してくる事も可能になりました。

 これらをそれぞれ「IPLROM.DAT」「CGROM.DAT」のファイル名で WINX68K.EXE
と同じディレクトリに置いて、WINX68K.EXEを実行してください。

 @nifty配布のIPLイメージを使う場合にはフォントデータが無いかと思いますが、
この際はWinX68k(仮称)が初回起動時にWindowsフォントからフォントデータを
作成します。このフォントデータは、EX68同様に「CGROM.TMP」のファイル名で
セーブされ、次回起動以降はこのファイルを読み込むようになります。フォント
フェイスはMSゴシック(16dot系)、同明朝(24dot系)及びSmallFonts(それ以外)
が選んでありますが、このフォントが気に入らない場合は、ナカウエ重工さんの
「XFont」等を用いて好みのフェイスで作成されると良いでしょう。

  画面モードは800x600以上必要、色は16bit固定なので、起動前に変更しておい
てください。

  実機のSRAMデータ(SRAM.DAT)を持って来て起動しない場合は、SRAM.DAT を削
除してみてください(SRAMデータを初期値に戻します)。

  実機のIPLのバージョンによっては全く動かないかもしれません。現状、初代、
XVI Compact、030 の IPL にて起動が確認されています。



--- 操作方法など ---

 - ディスクイメージは、xdfなどのベタイメージファイルを使用可能です

  - 全画面時などのメニュー表示は F11 キーです

  - Window表示時のマウス使用は、F12キー 若しくはメニューから「Option
  →Mouse」を選択してください

  - メインメモリは10Mbに固定されています。SWITCH.Xなどでこれより大きく
    すると誤動作するでしょう(小さい分にはOK)

  - その他、「Option→Config」から環境に合わせて設定をしてください



--- WINDRV.SYSについて ---

  Ver.0.43より、yamamaさんの「EX68」で使用される「WINDRV.SYS」を使用
できるようになりました。ただし、まだ若干不安定ですので、特に書き込みを
行う際には充分に気をつけて使用してください。

  WINDRV.SYSに関しては、EX68アーカイブ内に含まれるものがそのまま使用
できます。

  尚、WINDRV機能の取り込みに関しては、yamamaさんのご好意によりソース
提供をしていただき、そのコードをほぼそのまま組み込ませていただきました。
yamamaさんに感謝いたします。



--- ウィルスについて ---

  今更な感もありますが、X68k用のウィルスが出回っているようです ^^;。

  - 当然の事ながら、Winには感染しません。よってWin用のウィルス対策ソフ
    トでは検知できません ^^;。
  - 現在出回っているものはSRAMブートを利用するようなので、SRAMブートへ
    の切り替えが起こった際に警告を行うオプションを付けました(デフォル
    トでON)。通常はONにしておき、警告が出た際には、危険が無いことを確
    認の後、「はい」を選ぶようにしてください。
  - ディスクイメージはなるべくライトプロテクト(リードオンリー属性)を
    付けておいて下さい。
  - 出所不明なイメージは使わないようにしましょう ^^;。

  上記に加え、出所不明なWinX68k(仮称)も実行しないようにしましょう(
こちらはWin用のウィルスへの感染を防ぐためです ^^;)。
 オフィシャルページ(「けろぴーのぺぇじ」)に置いてあるものは、一応ウィ
ルスチェック(ウィルスバスター2000を使用)をかけてあります。



--- MIMPI(※)互換の音色変換DEFファイルについて ---

  ぷにゅさん作成の「ねこみぢ rev.6」の取り込みにより、MIMPIの音色変換
DEFファイルを読み込ませる事ができるようになりました。
  LA音源のみ対応ソフト等の音楽を、他の音源モジュール上でも「若干聴きや
すく」することが可能です。X68k用ソフトではLA音源のみの対応も珍しくない
ので、そういうソフトで音楽が聞き苦しい場合に使用してみてください。

  DEFファイル内での対応コマンドは以下の通りです。

   @n LA
   @n PCM
   @n GS
   @n RHYTHM
   0 PROG1 <BANK:>PROG2 <LA  sound name>
   1 PROG1 <BANK:>PROG2 <PCM sound name>
   2 PROG1 <BANK:>PROG2 <GS  sound name>

  より詳しくは、MIMPI付属ドキュメント等をご参照ください(手抜きでゴメ
ン〜)。
  Vector等で、手頃なDEFファイルを入手してくるのが手っ取り早いかもしれ
ません。

※ 「MIMPI」は斎藤氏のフリーソフトウェアです。



--- もんだいてん ---

 現状わかっている問題点、未実装機能などを思いつくままに挙げておきます。
自分のToDoリストも兼ねてます ^^;。

  - FDCはIOCS等が良く利用するコマンドのみ実装されています。
    しかもなんかバグも残ってるみたいです。

  - CPUコアがTRACE例外をサポートしていないので、DB.Xのステップ実行など
    が正しく動作しません(デバッグ上、これは痛い……)。

  - それ以外にも、バグと未実装山積み ^^;。処理も重いです(汗。



--- 参考文献 ---

  - Inside X68000 / 桑野雅彦氏 / ソフトバンク 
  - Outside X68000 / 桑野雅彦氏 / ソフトバンク 
  - X68000 ベスト・プログラミング入門 / 千葉憲昭氏 / 技術評論社 
  - MIDIバイブル I/II / リットーミュージック 
  - Mercury-Unit V3ドキュメント / ねねっと氏



--- 謝辞 ---

 68kコアの使用を快く許可してくださった Mike Cotes氏、製作開始のきっか
け作りと各種資料提供をしてくださった higuchiさん、機材面でサポートいた
だいた Jam☆さん、TINY-DOS関連でアドバイス/ソース提供/バグレポートを
して下さったPI.さん、ありがとうございます。

 ぷにゅさんには結構致命的な ^^; バグを色々指摘していただいたり、アド
バイスを頂いたりとお世話になっています。また、Xmilとそのソースは色々と
参考になる部分が多いです。あちこちパクらせていただいてます(笑)。更に
はソースの汚い部分の手直しや ^^;、最適化などもしていただきました。本当
にありがとうございます〜。

 yamamaさんには、EX68のWinDrv部分のソースコードの提供をしていただきま
した。ありがとうございます。EX68そのものもエミュレータ動作の参考にさせ
て頂いています。

 ユッキーさんには膨大な量のソフトウェア動作確認リストを作っていただき
ました。デバッグの際に助かっています。ありがとうございます。

 Kaz00yaさんには音源関係でのバグレポートや動作確認をしていただきました。
また、CGIによる動作ソフトデータベースを作っていただきました。ありがとう
ございます。

 レPの皆様には、動作試験の実験台(笑)になっていただいたり、アドバイ
スを頂いたりしています。いつもありがとうございます。

 Niftyフォーラム「FSHARP」の方々と関係メーカ様のご尽力により、X68k開発
関連ソフトウェアなどのフリー化が実現しました。X68kエミュレータにとって
大きな意味を持つものだと思います。取りまとめ作業やご連絡を頂いたE.Wata-
nabe様を始めとして、関係者の皆様に感謝したいと思います。

 掲示板やメールで動作報告やバグレポートを下さった皆様、皆様のご協力が
あったおかげで少しずつ動くようになっています。ありがとうございます。

 また「Inside X68000」がなければこのプログラムが作られることは無かった
と思います。著者の桑野雅彦氏(漢字が出なくてすみません)に、大変失礼な
がらこの場を借りて感謝したいと思います。

 ……最後に、すばらしいマシンを残してくれた当時のSHARP開発スタッフの方々
と、現在のX68kパワーユーザの皆様方に。感謝いたします。



--- 今回のへんこー点(Ver.0.43 → 0.44) ---

  - フォントデータ生成機能の追加
  - ADPCMのDMAタイミングの変更(ADPCM多重化系用)
  - バッファサイズを大きくした時にOPMがへろへろになるのを修正
  - WINDRV上でボリューム名が正常に取得できないバグの修正
  - WINDRV上で同一ファイルの複数オープンを禁止した(動作怪しいかも)
  - ジョイスティックが繋がってない時にJoyKeyが効かないバグの修正
  - JoyKeyの入力がJoyStick1と2の両方に反映されていたバグの修正
  - JoyKeyをJoyStick2として使用するオプションの追加

これ以前の変更点は、「history.txt」をご参照ください。



--- とりあえず次ばーじょんは? ---

  - とにかくひたすらバグフィクス、かな?
  - D88イメージ対応をもう少しマトモにしたい……ですね……。ねこぷろII
    からパクってくるか……(ぉ。



 その他、最新情報などについてはHP上で随時更新させていただきます。アド
レスが変更になりましたのでご注意ください。
  http://www.retropc.net/kenjo/

  ご意見などは、下記のメールアドレス、もしくは上記HPの掲示板までどうそ。
  kenjo@ceres.dti.ne.jp
  kenjo@retropc.net

 動作報告やバグレポート、感想やご提案などは勿論大歓迎です。が、「この
ソフトはどうして動かないの?」とか「〜のソフトを下さい」っていうような
メールや書き込みは常識で判断してご遠慮ください(汗。
 またHTMLメールもご遠慮いただければ幸いです。


de けんじょ